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ワクチンって怖いモノ??ワクチンの効果と接種後の注意点を解説
コロナの流行により、ワクチンをより身近に感じるようになった思いますが、世間ではワクチンの副反応が多く取り上げられ、できれば打ちたくない怖いモノというイメージがあるのではないでしょうか?
しかし、正しく使用すればワクチンで得られる効果はとても大きいです。
そこで、今回はワクチンについての様々な知識をご紹介していきます。
ワクチンの種類
①狂犬病ワクチン(犬):法律で毎年接種が義務付けられているもの。
☆狂犬病は一度発症すると人、動物共にほぼ100%の確率で死亡する非常に恐ろしい病気です。現在、日本では発生していませんが海外では多くの人が亡くなっていますし、今後日本にもウイルスが入ってくる可能性が大いに考えられます。
②混合ワクチン:犬・猫同士で伝染する感染症のうち、ワクチンで予防できる複数の感染症を1本の注射にまとめたもの。
☆法的義務はありませんが、日本で発生している伝染病のため接種が推奨されています。
当院では犬:6種、10種、レプトスピラ4種。猫:3種をご用意しています。
ワクチンの効果
ワクチンは感染症の発症を防ぐ、発症しても軽い症状で済ます為に大切です。
通常、病気にかかるとその病原体に対する免疫が生まれますが、ワクチンはこの仕組みを利用して感染症にかかる前にワクチン(毒性を弱めた、または無くした病原体)を打つことで感染症にかかることなく、免疫を身につけることができます。
また、ペットホテルやドッグランなど、たくさんの動物とふれあう機会が多いと感染症にかかるリスクも大きくなります。そして、施設の利用時にはワクチンの証明書が必要になることも多いかと思いますので、定期的にワクチン接種を行いましょう。
副反応
まれにワクチン接種によりアレルギー反応が起きることがあります。
特に接種後15~20分ほどで起きることが多いアナフィラキシーショックは命に関わるため、すぐに対応が必要です。その為、当院ではワクチン接種後15分の待ち時間を設けています。その間にぐったりする、息が荒い、下痢、嘔吐などの症状があれば近くのスタッフにすぐお声がけください!
また、接種後4~6時間ほど時間が経ってから顔が腫れる、体を痒がる、元気食欲がないなどの症状が出てくることもあります。自宅に帰ってからいつもと様子が違うなと思った際は病院までご連絡ください。
これらの副反応が怖いため、ワクチンを打ちたくないと考えている飼い主様も多いと思います。しかし、ワクチンを打たずに感染症で亡くなる確率とワクチンの副反応の発生率を比べると副反応の発生率の方がとても低いです。こうしたことから、副反応が起きるリスクよりも感染症を予防するメリットの方が大きいと考えられます。
打つタイミング
①体調の良い日
②飼い主様が様子を見れる日
③午前中の診察(時間が経ってからのアレルギー反応も当院で対応ができるため)
をオススメしています。
副反応を完全に予防することは難しいですが、体調が良くない日はワクチン接種を避け、午前中の早い時間に接種するなどの対策をすることで、少しでも副反応が発生するリスクを下げるのと同時に副反応に対して早い段階で対応することができます。
ワクチン後の過ごし方
当日を含め2、3日は安静に過ごし、激しい運動やシャンプーなども体に負担がかかってしまうのでしばらくはお休みするようにしましょう。また、ワクチンを接種した日は体調に変わりは無いか、よく様子を見てあげてください。
ワクチンの副反応に対する対策を取った上で、感染症から予防するために定期的なワクチン接種を行いましょう。
当院が行うワクチン接種の選択肢
抗体検査(血液検査)
当院では「年に1度ワクチンを接種する方法」と「抗体検査を行ってからワクチンを接種する方法」の2つの選択肢がございます。
基本的にはWSAVAのガイドラインに従い、子犬・子猫の頃は16週齢までの接種、その1年後に再接種を行いまが、混合ワクチンについては、2歳以上であれば体の中にどれだけ抗体が残っているかを調べる抗体価検査を選択していただくことも可能です。
特に副反応が出たことがある子など、抗体が体に充分あればその年のワクチンは必要なくなりますので、ご興味がある方はスタッフまでお気軽にご相談ください。
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〒562-0034 大阪府箕面市西宿3丁目16−1
072-737-6536
※診察に関しては、基本的に予約制となっております。
電話でも受け付けております。ご協力お願い致します。