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愛犬・愛猫におやつをあげるときのコツと注意点
普段何気なく与えているおやつですがどんな時に、どんなものを、どのぐらいあげたらいいの?
と一度は考えたことがある方も多いと思います。
そこで、今回は愛犬・愛猫にとってのおやつの意味や適切な頻度と量、そして与えるタイミングについてご紹介していきたいと思います。
そもそもおやつは必要なの?
総合栄養食が栄養のバランスを考えられたものであるのに対し、より好みに合わせて作られたものがおやつです。栄養の視点からみれば、総合栄養食をきちんと与えていればおやつは必ずしもあげなくても大丈夫ですが、人間だっておやつが欲しくなるように愛犬・愛猫にとってもおやつは大きな楽しみの一つです。ただ栄養を補給してお腹を満たすだけでなく、心を満足させたりストレスを解消したり、飼い主さんとのコミュニケーションの手段としてなど、いろいろな意味や目的があります。
理想のおやつの与え方
おやつを与える時に理想的なのは、1日に決められたカロリーを超えないようにすることです。
例えば1日に与えるカロリー量を500kcalに設定していて、おやつを100kcal食べたならフードは400kcalにするなどしてカロリー調整をしましょう。
目安としては、1日に与えるおやつの量は全体の10~20%に抑えると良いです。
おやつは美味しくするためにフードよりやや濃い味付けになっていることが多く、おやつばかり与えて濃い味に慣れてしまうとフードが物足りなく感じ、食べなくなってしまうことがあります。
また、欲しがるままにおやつを与えるとカロリーオーバーにより肥満になることもあるため、栄養はきちんとフードで摂るようにして、適正体重を維持できるように心掛けましょう。
おやつの量・頻度は?
ワンちゃんや猫ちゃんはおやつをもらったら基本的には量よりも、もらったことに喜びを感じる動物なので、1回で大量のおやつを与えるよりは数回に分けて少しずつ与えるとよいです。例えば、しつけのごほうびとしてあげるなら目安は人間の小指の爪の半分ぐらいで十分です。
また、ワンちゃんや猫ちゃんはほとんど噛まずに飲み込む習性があるので、大量でも少量でも食べるまでの時間はさほど変わりません。その為、おやつを与える量は少量がいいに越したことはありません。おやつを細かくちぎって数回に分けて与えることで、その回数分喜びを感じることが出来ますし、カロリーも抑えられるので一石二鳥です。
おやつをあげる頻度について、特に決まりはありませんが理由なくあげるのではなく、コミュニケーションのためやごほうびとしてなどタイミングよく与えるようにしましょう。理由なくおやつを与え続けていると、おやつの特別感や価値が薄れてしまうことがあります。
おやつの種類
おやつは大きく分けると、「ビスケット」「ジャーキー」「天然素材」「機能性」の4つに分けることができます。
ビスケット
「ビスケット」のタイプは種類が豊富で、ワンちゃんや猫ちゃんが好む味を選ぶことができます。
小麦アレルギーなどがある場合にはアレルギーに対応した製品を選ぶようにしましょう。
天然素材
「天然素材」のものは骨・皮・肉をフリーズドライしたものなどです。デンタルケアに加え、噛みごたえがあるのでストレス解消にもなることがメリットです。一方、与え方によってはトラブルにつながる危険性があります。骨を丸呑みして喉に詰まらせたり、皮などの消化の良くないものを与えると腸内で消化されずに腸閉塞をおこす可能性があったり、ひづめや硬い骨で犬歯が欠けてしまう危険性があるので注意が必要です。
長時間楽しむことができますが、留守番時に与えっぱなしにすることは、極力控えるようにしましょう。
機能性
「機能性」というのは、歯石予防・関節のケアなどの何か目的があって与えるおやつです。
デンタルガムなどの機能性おやつは歯垢・歯石の付着を防いだり、口臭を軽減させる働きがあります。すぐに食べきってしまうガムでは効果がでにくいため、時間をかけてしっかりと奥歯で噛んでくれるものを選んでください。ただ、デンタルガムによる誤飲は他のおやつに比べて多いので、飲み込むのを防ぐために与えたときには目を離さない様にしてください。
おやつには様々な種類があり何を選んだらよいか迷うと思いますが、色々試しながらそれぞれのワンちゃんや猫ちゃんにベストなものを選んでみましょう。また、必ずしも市販のおやつを与えなければいけないわけではないので、いつものドッグフードをおやつにも使って良いですし、ゆでたササミを小分けにストックして、おやつとして与えるのも良いでしょう。
まとめ
当院では、診察時にも使用しているミルクビスケットを販売しております。
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