ブログ
ペットの歯磨きはどうやる?お口の健康を守る歯磨き方法について
人間は健康で長生きするためには、歯やお口の健康が大切だと言われていますが、ワンちゃんや猫ちゃんも同じで毎日のお口のケアがとても重要です。特にワンちゃんや猫ちゃんは人間と比べて、歯垢から歯石に変わるまでのスピードが人間と比べて5倍速いと言われているため、人間以上にお口のケアが大切になってきます。また、最近は飼い主さんのペットに対する健康への意識がとても高まっており、特にデンタルケアへの関心が多く、さまざまなデンタルケアグッズも販売されています。
そこで今回は歯磨きの仕方や、当院で販売しているデンタルケアグッズについてご紹介させていただきます。
動物にお口のケアがそもそも必要なの?
飼い主さんの中には、動物にお口のケアが必要なの?と思われている方も少なからずいらっしゃると思います。 ですが、さまざまな症状を引き起こす歯周病を予防するために、歯磨きを始めとした様々なお口のケアが必要になってきます。
歯周病とは、歯周ポケットに細菌が入り込み歯茎が炎症を起こした状態です。主に食べかすで形成される歯垢に潜んでいる細菌から引き起こされます。最初の症状は口臭、歯茎の腫れや出血、進行していくと歯がグラグラして抜けたり顎の骨が溶けて骨折したりします。そして、そのまま放置しているとお口の細菌が全身に行き渡ってしまい、心臓や腎臓、肝臓などに悪影響を及ぼす可能性があります。
歯磨きの仕方
※ワンちゃんや猫ちゃんがリラックスしている時、遊び疲れて寝転んでる時がチャレンジしやすいタイミングです!
ステップ1:お口の周り、お口の中を触る
最初は優しく撫でることから始め、慣れてきたら歯や歯茎にタッチしてみましょう。嫌がらなくなってきたら奥歯の方まで歯茎に沿って指を入れてみるのも良いです。始めはお口周りを触られるのを嫌がるとは思いますが、少しでも触ることができたら褒めておやつをあげることを忘れずに行ってみてください。
また、この段階から歯磨きジェルを使うのもポイントです。ジェルは歯磨きで使う物という印象が強いですが、好きな味のジェルを舐めさせながら行うとお口周りを触りやすくなりますし、今後のトレーニングもスムーズに行うことができる為、オススメです。
当院ではフレッシュリーフ・グリーンアップル・ローストチキン味、そして歯垢の蓄積と口臭を予防してくれるQ-NESSデンタルジェルを取り扱っています。
大切なのはご褒美のおやつと褒め言葉です!!
ステップ2:歯磨きシートやガーゼでこすってみる
まずは、歯磨きシートをしっかりと指に巻き付けて歯に軽くタッチすることから始めましょう。タッチできたらご褒美をあげて褒めるのを繰り返し、慣れてきたらタッチする時間を長くしてみたり、犬歯や前歯をくるくると優しい力加減で磨いてあげてください。犬歯や前歯も慣れてきたら指を滑り込ませるようにして奥歯も磨いてみましょう。
ワンちゃんや猫ちゃんはお口を縦に開けるのが苦手なので、お口は閉じた状態で磨いてあげるのがポイントです!また、お口の端は良く伸びるので、お口を閉じた状態の方が奥まで指が入ります。
当院ではデンタルシートの他に、口臭が気になるときいつでも使えるオーラルスプレーも販売しています。
ステップ3:いよいよ歯ブラシにチャレンジ!
ペット用歯ブラシの中でも様々な種類がありますが、ワンちゃんや猫ちゃんが受け入れやすく、飼い主さんが使いやすい歯ブラシを使うのが良いでしょう。
当院ではお口の状態に合わせて選べる三種類のデンタルブラシと指磨き感覚で歯磨きできる指サックブラシ、歯茎に優しく柔らかい毛が特徴的な泡雪の歯ブラシを販売しています。
いきなり歯ブラシで磨くとびっくりするので、まずは歯ブラシを歯に当てることから始めましょう。慣れてきたらヘッドを小刻みに揺らして犬歯から奥歯まで1本ずつ歯を磨いていきます。歯ブラシをする前に好みの味の歯磨きジェルを舐めさせると安心して、歯磨きをスムーズに行えます。
歯ブラシは鉛筆のように軽く握り、歯と歯茎の境目に向かって45度の角度で磨いていきます。
最初は1本磨くごとにご褒美のおやつをあげてください。「せっかく歯磨きしているのにおやつなんて、、」と思われるかもしれませんが練習の始めは〈歯磨き=楽しいこと〉と結びつけるのがとても大切です。慣れてきたらだんだんおやつをあげる回数を減らしていきましょう。また、ワンちゃんや猫ちゃんの集中力は長く続かないので、始めから完璧にはできません。様子を見ながらまずはできる範囲から焦らずゆっくり進めていきましょう。一回で全ての歯を磨こうとせず、2,3日かけて少しずつ磨いていくのも方法の一つです。
何より毎日歯を磨く習慣をつけることが1番大切です!!!
毎日歯ブラシで歯磨きを行うのが理想ですが、忙しい時や、歯磨きが苦手な子には噛むことで歯の汚れを落とす歯磨きガムを活用するのも良いです。おやつとして食べさせるだけの簡単でおいしいお口のケアなので今日から手軽に始めることができます。
歯磨きガムを選ぶポイント!
- 硬すぎないもの(歯が欠ける・折れる原因になります)
- 歯や歯と歯の隙間に密着できる形状のもの(溝があるもの)
- ワンちゃんや猫ちゃんのお口のサイズに合った物(大きすぎるとお口が傷つく、丸呑みする危険があります)
すぐに食べてしまうと効果が期待できないので、歯磨きガムを与える際は与えっぱなしにせず、飼い主さんが手に持って左右しっかり噛ませてあげてください。
当院ではXS~Mサイズのデンタルガムを試しやすいよう、1本から販売しています。
また、飼い主さんから好評いただいているお口の中の善玉菌を増やして、お口の臭い軽減などの口内環境を整えるサプリメント「プロバイオサイエンス」もお試しセット8粒から取り扱っています。これらのデンタルグッズは受付にて販売しておりますのでぜひ一度ご覧ください!
お問い合わせはこちら
〒562-0034 大阪府箕面市西宿3丁目16−1
072-737-6536
※診察に関しては、基本的に予約制となっております。
電話でも受け付けております。ご協力お願い致します。