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犬と猫の適正体重!BCS(ボディコンディションスコア)について

皆さんは BCS (ボディコンディションスコア)という言葉を聞いたことがありますか?

これは犬と猫の体型を5段階で評価する指標です。

今回は、このBCSについて詳しく解説していきたいと思います。

 

BCS (ボディコンディションスコア)とは

体重だけでは適正な体型かを評価することが難しいため、見た目触った感覚で今の体型を簡単に評価できるものです。

評価基準については 「痩せすぎ」「痩せ気味」「標準」「太り気味」「太りすぎ」の5段階もしくは9段階があります。

 

犬のBCSの基準

BCS1.削瘦

理想体重(%):≤85

体脂肪率(%):≤5

肋骨:脂肪に覆われず容易に触ることができる

腰部:脂肪がなく骨格が浮き出ている

体型:横から見ると腹部のへこみは深く、上から見ると極端な砂時計型をしている

BCS2.体重不足

理想体重(%):86-94

体脂肪率(%):6~14

肋骨:ごく薄い脂肪に覆われ容易に触ることができる

腰部:脂肪はわずかで骨格が浮き出ている

体型:上から見ると腹部にへこみがあり、上から見ると顕著な砂時計型をしている

BCS3.理想体重

理想体重(%):95~106

体脂肪率(%):15~24

肋骨:薄い脂肪に覆われ触ることができる

腰部:薄い脂肪に覆われ、なだらかな輪郭をしており、骨格は触ることができる

体型:上から見ると腹部にへこみがあり、上から見ると腰に適度なくびれがある

BCS4.体重過剰

理想体重(%):107~122

体脂肪率(%):25~34

肋骨:脂肪に覆われ触ることが難しい

腰部:やや厚みがあり、骨格はかろうじて触ることができる

体型:横から見た腹部のへこみや、上から見た腰の括れはほとんどなく、背面はわずかに横に広がっている

BCS5.肥満

理想体重(%):123≤

体脂肪率(%):35≤

肋骨:厚い脂肪に覆われ触ることが非常に難しい

腰部:厚みがあり触ることは非常に難しい

体型:腹部は張り出して垂れ下がり、上から見た腰の括れはなく背面は顕著に広がっている

猫のBCSの基準

BCS1.削瘦

理想体重(%):≤85

体脂肪率(%):≤5

肋骨:脂肪に覆われず容易に触ることができる

骨格:容易に触ることができる

体型:横から見ると腹部のへこみは深く、上から見ると極端な砂時計型をしている

BCS2.体重不足

理想体重(%):86-94

体脂肪率(%):6~14

肋骨:ごく薄い脂肪に覆われ容易に触ることができる

骨格:容易に触ることができる

体型:上から見ると腹部にへこみがあり、上から見ると顕著な砂時計型をしている

BCS3.理想体重

理想体重(%):95~106

体脂肪率(%):15~24

肋骨:わずかな脂肪に覆われ触ることができる

骨格:なだらかな隆起を感じられる

体型:腹部はごく薄い脂肪に覆われ、腰に適度なくびれがある

BCS4.体重過剰

理想体重(%):107~122

体脂肪率(%):25~34

肋骨:脂肪に覆われ触ることが難しい

骨格:やや厚い脂肪に覆われている

体型:腹部は丸みを帯びやや熱い脂肪に覆われ、腰の括れはほとんどない

BCS5.肥満

理想体重(%):123≤

体脂肪率(%):35≤

肋骨:厚い脂肪に覆われ触ることが非常に難しい

骨格:厚く弾力のある脂肪に覆われている

体型:非常に厚い脂肪に覆われ腰にくびれはない

 

評価する方法

  1. 肋骨が適度に触れるか
  2. 体を上から見たときにくびれているか

上記2つを主に見ています。

 

評価基準の判断方法について

BCS1~2  「痩せすぎ」「痩せ気味」の場合

肋骨が浮き出ていたり、簡単に触れる。すごくくびれている。

BCS3 「標準」

肋骨、くびれが共に適度に触れる。

BCS4~5 「太り気味」「太りすぎ」

肋骨に触れることが難しい。くびれもない。

 

痩せすぎの場合は何か病気が隠れていることも考えられますし、特に太りすぎの場合、関節を痛めたり、呼吸がしにくくなったりと、今後様々な病気を引き起こすリスクがあります。

その為、BCSを用いて現在の体型を把握した上でご飯の量や運動の時間を調節していくのが大切です。ただ、通常量のご飯をあげていても痩せていく太っていくなどがあればできるだけ早めにご相談ください。

 

体型は毎日変化しているのでお家でも定期的に BCS を確認してみましょう!

~お家での簡単な確認方法~

  • 肋骨(あばら)をなでてみる。*被毛が長い子はなるべく毛をかき分け、皮膚に近い所を触る。
  • 体を上から見たり、ウエストを触ってくびれがあるかチェック。

また、ワンちゃんや猫ちゃんの体を触って BCS をチェックしてあげることでコミュニケーションに繋がったり、できものやケガなどの細かい体の変化にいち早く気づくことができます。

 

お家のワンちゃん猫ちゃんのBCSの段階や、ご飯の量など分からないことがあれば、お気軽にご相談ください!

 

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