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犬に食べさせると危険な食べ物について解説
今回は犬に与えると危険な食べ物について解説します。
皆さんは家族の一員であるわんちゃんと一緒に食事をとることも多いかと思います。
しかし、人間が食べても問題ないものでも犬にとっては有害だったり、中毒をひきおこしたりするものがあります。
今回は与えてはいけないものの代表例と対処法についてご説明いたします。
犬に与えてはいけない食べ物
・チョコレート
・ネギ類
・キシリトール(いちご)
・ブドウ
上記のものが代表的な与えてはいけないものになります。
今回から順番に食べては危険な量やその場合に出る症状を伝えします。
チョコレート・ネギ類に関しては猫シリーズを参照ください。
犬にキシリトール(いちご)を与えてしまったら
ガムやキャンディー、デンタル製品にも含まれる人工甘味料の一種です
盲点は【いちご】です。
いちごは100g中に350mgもキシリトールが含まれます。(いちご1粒は約15g)
犬では0.1〜0.5mg/kgでも危険という報告があるので、犬にいちごを与えるのは危険です。
【症状】食べてはいけないものを食べさせたら?
・低血糖(低血糖からくる症状は、運動失調・虚脱・痙攣発作)
・嘔吐
・下痢
・肝毒性
低血糖は1時間以内に発生し、意識レベル低下や痙攣を起こす
肝毒性は摂取後9〜72時間で症状が出ることもある
■【対処】食べてはいけないものを食べてしまったら?
キシリトール中毒に対する特定の治療法はない
<食べてすぐの場合>
・催吐処置:薬によって胃の中に入っているキシリトールを吐き出させます
ただ症状が出るまでが非常に早いので、誤食直後のみ適応。
<症状が出ている場合>
・低血糖:点滴でブドウ糖の補給
・肝毒性:起きている症状に合わせて対応
肝機能障害の程度によっては注意が必要とされている
すぐに近くの動物病院に電話をして、病院からの指示を仰ぐようにしてください。
消化する前にすぐに吐かせることが一番ですが、自宅で無理に吐かせようとすると危険を伴いますので、絶対に行わないようにして下さい。
犬にぶどうを与えてしまったら
2000年代初頭から報告されるようになった、食べてはいけないものがブドウです。
生・乾燥・調理されたもの全てで中毒が出ると言われています。
ブドウによって急性腎不全になることは分かっていますが、何が原因か未だ不明です。
どれくらい食べたら中毒になるかも分かっていません。
1粒で症状が出る子もいれば、数粒食べても問題ない子の報告もあります。
ブドウを食べた120頭の犬で8頭が急性腎障害を発症した報告があります。(2019年Reich)
ブドウを食べるとどんな症状が出るのか
・摂取後24時間以内に嘔吐
・下痢
・食欲不振
・元気消失
・腹部痛
・おしっこの量の減少なども注意が必要
食べてしまった時の対処法
<食べてすぐの場合>
・催吐処置:薬によって胃の中に入っているブドウを吐き出させます
※胃の食べ物は4-6時間で腸に向かうと言われているが、24時間以上経っても胃にブドウが
残っていた報告もあるので、まずは吐かせることが優先
・活性炭の反復投与
・静脈点滴(少なくとも72時間は腎臓の機能を確認しながら点滴を行う)
<症状が出ている場合>
・点滴などで急性腎障害に対する集中治療
すぐに近くの動物病院に電話をして、病院からの指示を仰ぐようにしてください。
消化する前にすぐに吐かせることが一番ですが、自宅で無理に吐かせようとすると危険を伴いますので、絶対に行わないようにして下さい。
まとめ
このように普段私たちが食べているものでも、わんちゃんからすれば有毒な食べ物になります。
そうした事態を防ぐために、犬に与えてはいけない食べ物や注意が必要な食べ物や対処法を知っておくことが大切です。
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